10年後のキミのために
紫陽花が満開の中、例年よりも早い梅雨明けを迎えました。熱い夏の到来に、心躍る今日この頃です。
去年の今頃、一時帰国中にネクスファを短期利用したアメリカ在住の男の子が、今年も来てくれています。1年ぶりに再会した彼は少し大人びて逞しくなり、日本語も上手になっていました! きっと、アメリカでも頑張っていたのでしょう。
小学生の成長ぶりも見逃せません! 特に低学年は日に日に変化します。お話が上手になったりお掃除が上手になったり。授業中、椅子に座っていることさえ難しかった子も、今ではしっかり鉛筆を握って、ニコニコ笑顔で、時には真剣な面持ちで勉強できるようになりました。
久しぶりに会うと、その変化に驚かされます。また、子供が小さいうちは短期間でできることが増えていくので成長を感じやすい。けれども、大きくなるにつれて苦手克服には時間がかかり、いつの間にかできるようになってもつい見過ごしてしまいがちに…子供も大人もできないことばかりに目がいくような気がします。
中学生の定期テストや模擬試験でも、「今回もできなかった」と落胆する子がいます。本当にそうでしょうか。努力が点数に反映されるまで時間がかかるものもありますし、人は間違いも失敗も繰り返す。それでも着実にできることは増えています。間違え方の質も確実に良くなっている。取り組んできた努力や小さな向上を自他ともに認めてあげなければ、目標はいつまでも手の届かない遠いものに感じてしまいます。
私たち講師は、結果から現状を把握して的確なアドバイスと対策をするとともに、「できたこと」にも気付けるように、漠然とネガティブになる中学生たちと丁寧に対話をします。子供たちの自信とモチベーションを高め、それを保持し、苦を感じることなくできるようになるまで、毎日、諦めることなく叱咤激励を続けています。(先日、ある卒業生が「みずさんの良いところは、諦めの悪いところ!」と言ってくれました。最高の誉め言葉をいただいたと思っています!笑)
自らができることを知り自信を持った子供たちは、日々前向きに小さな努力を積み重ねられます。その努力が、努力ではなく当たり前になったとき、それこそが彼らの成長の証なのかもしれません。
“10年後のキミのために”
これからも子供たちの多彩な可能性や成長を諦めることなく、焦りすぎず時間をかけて、寄り添い、見守り、声をかけ、サポートさせていただきたいと思います。